私たちが生きていくために最も大切な事と言えば、適度な運動十分な睡眠、そしてバランスの良い食事です。毎日健康的で美味しい食事をするためには、歯の健康にも気をつけなければなりません。そして、健やかな歯を保つには、毎日のケアに加えて、歯科選びも大切です。歯科に通う目的は、なにも虫歯の治療だけではありません。
たとえば、歯石除去や歯周病予防、ホワイトニングや歯列矯正、インプラントや入れ歯の作成などたくさんあります。歯の痛みや歯茎の腫れなどの異変を感じてから歯医者に行く人が多いのが現状ですが、近年は予防歯科という診療項目も一般化しています。痛みなどの症状が進行すると、大切な歯を失う確率も高くなってしまいますので、病気になる前に受診する事が大切です。一度通い始めると長い付き合いになることが多いので自分にあった歯科を選びたいものです。
歯科と一言でいっても、主に個人で経営している場合や、ホワイトニングや歯列矯正を専門としている審美歯科、難しい症例や手術にも対応している大学病院など種類も様々です。それぞれの特徴がありますので、あらかじめ知っておくと自分の目的にぴったりと合う歯科が見つけられるかもしれません。歯が痛くなったら一般的にまず近所の歯科にいくことが多いと思います。その多くは個人病院の地域に密着した歯科ですが、虫歯の治療から、歯周病予防、入れ歯やインプラントの作成など総合的に見てくれます。
子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が通えるので、家族ぐるみでのお付き合いになることも珍しくありません。気軽に通う事ができますので、困ったときは相談をしやすく、信頼関係を築きやすいのが特徴です。多くの治療は保険診療内で行うので費用面についても安心です。個人病院の歯科では、大抵の治療は行ってもらえますが、保険適用の治療を基本としていますので医院によっては保険適用外の専門性の高い治療や、手術が必要な大掛かりな治療、最先端の設備や技術が必要な治療は行うことができないところもあります。
ただし、取り扱う事が出来ない症例であっても、多くの場合は、専門に扱っている別の医院を紹介してくれるので安心です。個人病院の歯科医院は、数が多く特徴にもそれぞれ違いがありますので、治療方針などを納得のいくまで説明してくれて、分からないことはすぐに相談できるところが良いです。また、治療が終了するまで何度も通う場合がありますので、場所もあまり遠くなく、無理をせずに通える場所を選ぶことが良いのかもしれません。最近では、歩いていると歯周病予防などを専門に扱う予防歯科や、歯列矯正、ホワイトニング、インプラントなどを専門に扱う審美歯科など特定の分野に特化した歯科の看板や医院を良く見かけるようになりましたが、一般的な歯科との違いがあるようです。
まず、専門性が高いので、ピンポイントで行いたい治療や目的が決まっている人が通うことが多いことが特徴です。専門の設備が整っていたり難しい症例も扱う事がありますので、他の歯科から紹介されて受診するケースもあるようです。診療設備が整っており、常に新しい技術を取り入れていますが、その分症例数が少なく安全性が不十分である可能性もあります。多くの医院がインターネットのホームページを確認することができたり、メールで問い合わせる事ができるようになっているところが多いので、自分の症例をどのくらい専門に扱っているかなどを事前に確認して通うことができます。
医院によっては予約をして、通う前にカウンセリングを受けてみることもできます。専門性が高い事もあり、保険外診療も多く取り扱っていると価格設定が自由なので、結果的に治療費が高額になってしまうこともあります。事前によく説明を聞いて、金銭的にも最後まで治療を続けていけるかを検討して決めると良いでしょう。駅の近くのビルの中や、ショッピングセンターの中にまで、歯科があるのをよく見るようになりました。
交通の便や買い物のついでに通えるので現代人のニーズに合った歯科と言えるでしょう。同じ系列の歯科を何件も経営しており、たくさんの歯科医師やスタッフが在籍している傾向にあります。資金力もあるため、キッズスペースを設けていたり、などの工夫がされている場合があります。大きな医療法人などの場合は歯科以外の診療科目を取り扱っているところもあり、他の診療科目と連携をとりながら治療をすることができます。
また、インターネットから予約ができたり、待ち時間を確認したりできる医院も多いので、時間を有効に活用でき、余計な待ち時間が少なくて済むことが多いです。歯科医師やスタッフの数が多い場合は、毎回違う医師が担当になることもあり、情報共有や引継ぎがうまくできていなかったり、技術の差が出てしまったりすることがあるかもしれません。患者数も多いので人あたりの1人あたりの診療時間が短くなってしまうこともあり、じっくりと相談するのは難しいケースもあります。しかし、診療時間が長かったり、休日のも診療しているところもありますので、急な痛みに心強いと言えるでしょう。
医療系のテレビドラマなどでも良く大学病院の話が取り上げられていますが、院内には、外科や内科だけではなく、歯科もあります。入院が必要な大掛かりな手術や難しい症例もたくさん扱っていますので、一般の歯科では置けないような最先端で高額な設備が整っています。また、一定以上の水準が必要である先進医療も受けることができます。大学病院の数は限られていて、患者の多くは他の医院からの紹介で転院していますので、診療を受けるには紹介状が必要な場合もあります。
予約が出来る場合でも1ヶ月以上かかってしまうこともあるかもしれません。一般的な歯科に比べて、待ち時間も長い傾向にあります。通常では保険適用外の治療でも、大学病院では保険の適用内で治療が出来る場合もありますので、費用面で安心できると言えるでしょう。大学病院は、教育機関としての役割もありますので、医師免許を取得したばかりの経験が浅い医師が担当することもありますが、全国的に有名な医師もいます。
また場合によっては研修や研究の対象として治療を受けなければならないことがあるかもしれません。予防目的や、軽い歯の痛みなどの症状であれば、まずは一般的な歯科を受診してみるほうが賢明といえるでしょう。歯科の数は増加しており、最近ではコンビニの数よりも多いともいわれています。そういった背景もあり、多くの人が歯科選びに迷ってしまう傾向にあります。
迷った結果、規模が大きい、自宅に近い、良い口コミが書かれているなどがきっかけで短絡的に選んでしまいがちですが、いざという時に後悔しないように、もっと視野を広げて、自分のニーズにぴったりの歯科をみつけたいものです。競争が激化していることもあり、最近では極端に悪い治療を行う歯科は少ないようですが、歯科選びを間違うと結果的に後悔することになります。整った設備や内装の豪華さなどは、インターネットの口コミや、実際に足を運んで見てみると分かるのですが、技術の良し悪しなどは、分かりにくいです。どの歯科を選んだとしても、分からないことは臆せずに聞いてみましょう。
それに対して、親身に対応してくれる歯科を選ぶことも、ひとつの目安になるかもしれません。人間の人生通して、歯はとても大切な役割をしています。出来れば入れ歯に頼ることなく、一生涯自分の歯で生活ができるようにするためには早めの予防が大切です。そのためには、普段からケアに気をつけるのはもちろんですが、信頼できるかかりつけの歯科をみつけて、長く付き合っていけるようにしたいものです。